自律顎運動シミュレータJSN/3Aの咀嚼運動制御における歯根膜咬筋反射と食片の剛性判断

  • 林 豊彦
    新潟大学工学部福祉人間工学科 新潟大学大学院自然科学研究科
  • 山岸 直也
    新潟大学大学院自然科学研究科
  • 中村 康雄
    同志社大学大学スポーツ健康科学部
  • 中嶋 新一
    新潟工科大学機械制御システム工学科
  • 井上 誠
    新潟大学大学院医歯学総合研究科
  • 渡辺 哲也
    新潟大学工学部福祉人間工学科 新潟大学大学院自然科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Food-Stiffness Detection and Periodontal Masseteric Reflex for the Control of Chewing Movement in Autonomous Jaw-Movement Simulator JSN/3A

抄録

<p>ヒトの顎運動メカニズムに対する理解を深めるために, 我々はヒトに近い解剖学的構造と生理学的制御系をもつ自律顎運動シミュレータJSNを開発してきた. 本研究では, 咀嚼の効率化に有効と考えられている次の3つの機能 : 1) 歯根膜咬筋反射, 2) 食片弾性の検出, 3) フィードフォワード制御 (食片検出後における咬筋・内側翼突筋の活動開始の早期化) を, ヒトに近いメカニズムでJSN/3Aに実装した. 実験の結果, 歯根膜咬筋反射は, 初期の抑制には咬合力の急激な上昇の抑制効果が, 続く促進には咬合力の増強効果が見られた. 食片弾性は, 側頭筋前部の長さと上顎第一大臼歯に加わる咬合力の2つの感覚データから推定可能であった. フィードフォワード制御は, 咬筋・内側翼突筋を主体とした自然で効率的な噛みしめの再現に有効であった.</p>

収録刊行物

参考文献 (7)*注記

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