歩行中の足変形を利用した踵ずれ低減パンプス

書誌事項

タイトル別名
  • Reduction of Heel Slippage of Ladies’ Shoes Applying Dynamic Foot Deformation in Walking

抄録

<p>代表的婦人靴であるパンプスは, 甲が浅く, 歩行中に踵が脱げやすい. このため, 靴のファッション性を変えずに, 歩行中の足変形を利用することで踵のずれやすさを改善することを試みた. 踵がずれ始めるのは, 踵離地直前であり, この時期には足アーチが低下して, 舟状骨が張り出すと共に, 中足骨が広がって足囲が増加する. このため, 非伸縮性の紐を履き口囲から甲で交差させて, 中足骨頭部で固定するように α 状に靴に内包させ, 足囲増加を利用して履き口の固定力を高め, 踵のずれを減少させる機構を考案した. 試作パンプスを用いた成人女性9人の歩行計測では, 歩行周期50%時の踵のずれ量が従来と比較して平均23%減少し, 日常使用によってもずれ低減効果が持続することを確認した.</p>

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参考文献 (5)*注記

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