半遠洋性泥の有機炭素沈積流量変化,最終氷期末期〜後氷期,南海トラフ沿い前弧海盆の例

  • 大村 亜希子
    日本学術振興会特別研究員,東京大学大学院新領域創成科学研究科
  • 池原 研
    産業技術総合研究所地質情報研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • Accumulation rate of organic carbon in hemipelagic mud, examples from the forearc basins along the Nankai Trough Japan during the last glacial maximum to deglaciation
  • ハンエンヨウセイ デイ ノ ユウキ タンソチンセキ リュウリョウ ヘンカ,サイシュウヒョウ キマツキ~コウヒョウキ,ナンカイ トラフ ゾイ ゼン コカイボン ノ レイ

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抄録

この論文では,南海トラフ沿いの前弧海盆周辺において,海底扇状地のタービダイトを含む堆積物と海底谷から離れた海盆底のタービダイトを含まない堆積物を対象に,半遠洋性泥に含まれる有機炭素の沈積流量変化に注目して,それらの堆積場による違いと時代変化を検討した.海水準変動の影響を受けてタービダイトの堆積頻度が変化する場所でも,タービダイトは認められず半遠洋性泥が連続して堆積したと見られる場所でも,半遠洋性泥に含まれる有機炭素の沈積流量は同様の変化を示した.すなわち,最終氷期最盛期末期には有機炭素沈積流量が大きく,陸源有機炭素の割合が比較的高い.後氷期以降には有機炭素沈積流量は小さくなりそのほとんどが海洋プランクトン起源の有機炭素であった.

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