新規バリア材ポリグリコール酸フィルムの香気バリア性に関する研究

  • 増田 健一
    (株)クレハ 加工技術センター 分析評価研究室
  • 大場 弘行
    (株)クレハ 加工技術センター 分析評価研究室
  • 田中 幹雄
    (株)クレハ 加工技術センター 分析評価研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Quantitative Study on Aroma Barrier of “Polyglycolic Acid (PGA)” as New High Barrier Material
  • シンキ バリアザイ ポリグリコールサン フィルム ノ コウキ バリアセイ ニ カンスル ケンキュウ

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説明

プラスチック材料の香気バリア性に関する定量評価は,香りやにおいに敏感な内容物の包装材料設計にとって非常に重要である.本論では,拡散セルとガスクロマトグラフ質量分析法(Gas chromatography/ Mass spectrometry:GC/MS)を用い,動的ヘッドスペース法による香気バリア性の定量化を行った.その際,香気成分は分子量が大きく,透過速度が極めて小さいため,透過度の測定が困難であった.そこで,代表的な香気成分であるリモネン,1-ブタノールおよび,酪酸エチルと化学構造が類似しており,それらよりも分子量の小さいシクロヘキサン,2-プロパノールおよび酢酸エチルを香気モデル物質として用いて,測定を行った.ポリグリコール酸(PGA)のほか,ポリエチレンテレフタレート(PET),ナイロンMXD6(NyMXD6)およびエチレン - ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)のフィルムについて測定した結果,PGAが0%RHおよび100%RHの両条件下で全ての香気モデル物質に対して最も良好なバリア性を示した.

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