甲状腺乳頭癌による頸動脈浸潤:術前画像診断と手術・病理所見の比較

書誌事項

タイトル別名
  • Carotid artery invasion by papillary thyroid carcinomas: Prediction with preoperative CT and MR imaging
公開日
2011
DOI
  • 10.5981/jjhnc.37.88
公開者
日本頭頸部癌学会

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説明

甲状腺乳頭癌による頸動脈浸潤に関する術前画像(CT・MRI)の診断能に関して,2004年1月から2009年12月までに甲状腺乳頭癌で手術され,術前画像と病理・手術所見の比較が可能な8例を検討した。画像診断学的に,225°以上の角度で腫瘍と頸動脈が接する場合を浸潤あり,頸動脈周囲の境界脂肪組織が確認される場合を浸潤なしとした。画像診断学的に浸潤ありと診断されたのは6例あったが,組織学的にはこのうちの3例のみが浸潤ありであり,正診率は62.5%であった。一方で,画像診断的に頸動脈の壁不明瞭化を示した症例と組織学的な浸潤ありの症例は一致した。これらの結果から,甲状腺乳頭癌の頸動脈浸潤は,腫瘍と頸動脈の接触角度に関わらず,頸動脈の壁不明瞭化が重要であると考えられた。また,腫瘍と頸動脈の間に栄養血管と思われる小血管構造が確認される場合は浸潤なしを示唆すると考えられた。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 37 (1), 88-92, 2011

    日本頭頸部癌学会

参考文献 (8)*注記

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