書誌事項
- タイトル別名
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- Swallowing compensatory function of the posterior oropharyngeal wall after tongue reconstruction
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説明
2011年11月から2015年2月までに舌癌に対して舌半切~全摘後に再建を行った症例に,術後ビデオX線嚥下検査(VF)を行い,咽頭後壁の運動を観察した。第2頸椎前上端から咽頭後壁までの垂直方向の距離を静止時と嚥下時で測定し,その比率を運動率として,術後6ヶ月以内と6ヶ月以上で比較した。症例は13例(男性7人,女性6人),平均年齢62.7歳で,切除は半切6例,亜全摘6例,全摘1例で,再建は遊離腹直筋皮弁9例,遊離前外側大腿皮弁1例,遊離前腕皮弁3例であった。術後6ヶ月以内の運動率は平均2.53で,6ヶ月以上では3.03であった。再建舌に適度なボリュームと動きが得られれば代償運動は不要となり,再建舌の機能とボリュームが不十分であると代償運動が亢進することが示唆された。また咽頭壁合併切除により代償機能が働かない場合があると思われた。舌再建において残存機能と咽頭後壁の代償運動を考慮することで,よりよい術後機能が得られると考えられた。
収録刊行物
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- 頭頸部癌
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頭頸部癌 43 (1), 90-94, 2017
日本頭頸部癌学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680198644736
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- NII論文ID
- 130006895175
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- ISSN
- 18818382
- 13495747
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可