書誌事項
- タイトル別名
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- Pharyngocutaneous fistula after total laryngectomy
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説明
喉頭全摘術後の咽頭皮膚瘻(PCF,pharyngo cutaneous fistula)発生とその閉鎖に要した期間について比較検討した。<br>対象は当科にて喉頭全摘術を施行した78症例で,内訳は初回治療として喉頭全摘術を施行された症例(PL)が43症例,救済手術症例(SL)が35例であった。<br>全78症例中23例(29.4%)にPCFを認めた。PLに比べてSLではPCF発生が有意に増加した(p < 0.05)。瘻孔閉鎖に要した期間は,PLに比べてSLで有意に長かった(p < 0.05)。全身化学放射線療法併用後の救済手術例に比べて動注化学放射線療法後の症例では長期化する傾向を認めたが,明らかな有意差は認められなかった。<br>PCF発生に関しては放射線照射の影響が強く,PCFの閉鎖に要する期間に関しては放射線照射および化学療法の両方の影響を受けると考えられる。今後さらに症例を重ねて検討したいと考えている。
収録刊行物
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- 頭頸部癌
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頭頸部癌 36 (1), 48-52, 2010
日本頭頸部癌学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680198720640
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- NII論文ID
- 10029079309
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- NII書誌ID
- AA11985555
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- ISSN
- 18818382
- 13495747
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可