舌亜全摘後の味覚機能

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タイトル別名
  • Evaluation of taste sensation after subglossectomy

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説明

舌亜全摘では舌根部の一部が残り,味覚障害は起こらないと考えられている。しかし実際には味覚障害を生じることもあるため,舌亜全摘後に再建した症例の味覚について調査した。当院で舌亜全摘後に再建を行った11例(43歳から76歳,平均58.7歳,男性9例女性2例,評価時術後2ヶ月から13年2ヶ月,平均4年8ヶ月)を対象に,濾紙ディスク(テーストディスク®)による味覚検査を中咽頭後壁と残存舌で行い,6段階評価を行った。多くの症例に味覚障害を認め,残舌での味覚は低下しており,舌再建後は主に咽頭で味覚を感じていた。<br>舌癌の治療は術前化学療法,外科的手術,術後摂食機能の低下と味覚障害を来す要因が多いため,術後の摂食機能だけでなく,味覚機能も合わせて経過を見ていく必要がある。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 40 (3), 329-333, 2014

    日本頭頸部癌学会

参考文献 (1)*注記

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