舌癌再建手術後の患者における横断的QOL調査

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タイトル別名
  • Cross-sectional analysis of Quality-of-Life of patients undergoing reconstructive surgery for tongue cancer

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説明

頭頸部は日常生活における重要な機能を司る器官が集中しており,頭頸部癌治療においては生存率の向上に加えて治療後のQOLの維持が重要である。遊離皮弁の再建手技が治療後のQOLの維持に貢献していると予想されるが,本邦ではその評価においては未だ不充分である。今回10施設202人の舌癌の再建手術後の患者を対象として,米国ワシントン大学のUWQOL(Ver. 4)を日本語訳したものを使用して横断的QOL調査を行った。調査票に加えて各患者の臨床情報(年齢,性別,手術からの期間,再建に用いた皮弁,放射線治療の有無など)を集計し,各臨床情報の条件別や施設別に術後QOLの違いがあるかについて解析した。その結果,舌癌の再建手術後のQOLには切除範囲以外に年齢や放射線治療の有無が関係していたが,全体としてはある程度良好なQOLが維持できていると考えられた。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 35 (4), 374-379, 2009

    日本頭頸部癌学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (17)*注記

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