書誌事項
- タイトル別名
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- Alteredfractionation radiotherapy in head and neck cancer
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説明
頭頸部癌における放射線治療の役割は,非常に大きい。放射線治療が成功した場合,嚥下・発声・美容面等で患者に多くの利益をもたらす。しかし,従来の放射線治療では,その局所制御率・機能温存率・生存率で十分に納得のいく結果がでているとはいい難く,最近では,放射線生物学の概念に基づき多分割照射法(過分割照射法;HF法および加速過分割照射法;AF法)が施行されるようになっている。我々の施設でも,1996年より頭頸部癌の過分割照射117例(上咽頭5例,中咽頭23例,下咽頭44例,喉癌45例)を経験しており,5年局所制御率は67.4%,5年粗生存率は65.3%であった。通常分割照射法(CF法)に比較して,下咽頭癌(局所制御率p=0.0005,粗生存率p=0.0023)と中咽頭癌(局所制御率p=0.0003)でHF群が良好な成績であった。<BR>過分割照射法の有用性はすでに報告されており,今後化学療法の併用の必要性やそのレジメンについての検討がすすんでいくと考えられる。
収録刊行物
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- 頭頸部癌
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頭頸部癌 33 (3), 283-288, 2007
日本頭頸部癌学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680199976576
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- NII論文ID
- 130004509963
- 10019775799
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- NII書誌ID
- AA11985555
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- ISSN
- 18818382
- 13495747
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可