深頸部領域に発生したLow‐grade Fibromyxoid Sarcoma

  • 前田 明輝
    久留米大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
  • 千々和 秀記
    久留米大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
  • 中島 格
    久留米大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座

書誌事項

タイトル別名
  • A case of Low-grade fibromyxoid sarcoma of the deep neck

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説明

Low-grade fibromyxoid sarcoma(以下LGFMS)は1987年にEvansによって提唱された稀な軟部腫瘍である。今回我々は,深頸部領域に発生したLGFMSの一症例を経験した。症例は73歳男性で,主訴は左後頸部腫瘤である。現病歴はH17年10月25日に左後頸部腫瘤に気付き,10月31日当科紹介受診となった。FNAはClass II,MRI上は斜角筋群より内側で第3~4頸椎レベルに約2cmの腫瘍性病変を認めた。H18年1月16日,全麻下に左頸部腫瘍摘出術を施行し,術後病理でLGFMSの診断であり,切除断端陽性の為,放射線治療を行った。一般にLGFMSは治療の第一選択は手術であると言われているが,長期経過中に局所再発,遠隔転移をきたす為,今後厳重な経過観察が必要である。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 33 (3), 390-393, 2007

    日本頭頸部癌学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (9)*注記

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