書誌事項
- タイトル別名
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- Frugivores of Poisonous Herbaceous Plants <i>Arisaema</i> spp. (Araceae) in the Southern Kanto District, Central Japan
- Frugivores of Poisonous Herbaceous Plants Arisaema spp. (Araceae) in the Southern Kanto District, Central Japan
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抄録
テンナンショウ属Arisaema(サトイモ科Araceae)は良く目立つ鮮紅色の集合果(果実序)を生産する。本属の果実は鳥によって摂食され,その種子は鳥によって散布されると考えられている。しかしテンナンショウ属の種が多数知られている日本でも,その果実食者(種子散布者)についての詳しい調査は未だ行われていない。著者らは,南関東低地で生育するミミガタテンナンショウA. limbatumとカントウマムシグサA. serratumを対象にして,自動撮影カメラを利用してその主要な果実食者を調査した。ミミガタとカントウは植物本体や果実の形状・サイズなど似通っているが,前者では夏季の7–8月に,後者では秋10月以降に鮮紅色の成熟果実が出現するという違いがある。調査は2008–2013年の期間に東京都八王子市内(多摩丘陵)と神奈川県秦野市内(丹沢山麓)の二次林で行われた。なお結果的に資料は概ね後者で得られている。ミミガタの果実を採取した鳥はヒヨドリHypsipetes amaurotis 1種であった。ヒヨドリは本種にとって最重要な果実食者と見なせた。このほかアカネズミApodemus speciosusも果実を採取するのを確認した。本種は果実というより種子を摂食していた。一方,カントウでは8種の鳥が果実食者として記録された。そのうち主要と思われるのはヒヨドリ,ルリビタキTarsiger cyanurus,シロハラTurdus pallidusおよびヤマドリSyrmaticus soemmerringiiの4種であった。他の4種はソウシチョウLeiothrix lutea(外来種),トラツグミZoothera dauma,アカハラT. chrysolaus,ジョウビタキPhoenicurus auroreusである。またそれ以外にアカネズミ属の個体による採食も記録された。
収録刊行物
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- 山階鳥類学雑誌
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山階鳥類学雑誌 45 (2), 77-91, 2014
公益財団法人 山階鳥類研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680200400384
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- NII論文ID
- 130005139745
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- NII書誌ID
- AA11864856
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- ISSN
- 18820999
- 13485032
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- NDL書誌ID
- 025393819
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可