SPECTからみたMCIとアルツハイマー病

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  • ランチョン セミナー SPECT カラ ミタ MCI ト アルツハイマービョウ

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【要旨】Mild cognitive impairment(MCI)の中から近い将来アルツハイマー病(AD)へ移行する症例(コンバーター)をいかに見つけだし介入するかが最近注目をあびてきている。これまでFDG-PETによる脳糖代謝画像を用いてMCIからADへのコンバーターを見つけだす手法が報告されてきたが、PETで得られた成果がSPECTに還元されることが期待できる。すなわちMCIの段階でADでみられる後部帯状回・楔前部、頭頂側頭連合野の代謝・血流低下がみられればその症例はADに移行することが予測される。また最近、画像統計解析法3D-SSPやSPMが臨床応用されるようになり、コンピュータ技術の発展とともに広く一般病院でも施行されるようになってきた。こういった背景を踏まえてMCIを対象としたアルツハイマー型痴呆の早期診断に関する研究Japan Cooperative SPECT Study on Assessment of MildImpairment of Cognitive Function(J-COSMIC)が現在多施設共同研究として進行している。この研究の目的は多施設共同研究にてMCIを対象としてアルツハイマー型痴呆の早期診断につき検討することである。画像統計解析法を概説した後、FDG-PETの所見を踏まえてSPECTからみたMCIとADの脳血流画像所見を解説し、またJ-COSMICを紹介した。

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