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- 川口 英夫
- 東洋大学生命科学部生命科学科
書誌事項
- タイトル別名
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- Imaging of brain function with NIRS and the relationship between the function and human behavior
- シンポジウム NIRSによる脳機能計測と行動の解析
- シンポジウム NIRS ニ ヨル ノウ キノウ ケイソク ト コウドウ ノ カイセキ
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説明
近年普及してきた新しい脳機能計測法の一つであるNIRS(Near Infra-RedSpectroscopy)は、安全かつ低拘束状態で比較的簡便にヒトの脳機能を測定できるため、リハビリテーションなどの臨床現場や認知心理・教育などの分野で活用できるツールとして期待されている。一方、報告者は近年、ヒトの行動解析を通した『社会能力の定量化』を試みている。例えば、『社会能力』を把握するため、『社会的相互作用』が発現する場として2 人で実施するゲームを用いた。具体的には、積み木を用いたバランスゲームであるジェンガを採用した。この場面において、社会能力に困難のある高機能広汎性発達障害児(HFPDD : High FunctioningPervasive Developmental Disorders)と、社会能力に困難のない定型発達児の行動特徴を比較することで、『社会能力に関連する行動指標』の抽出を目指した。検者(成人)を一定とし、対戦相手であるHFPDD 児または定型発達児のゲーム時の行動特徴を比較した。モーションキャプチャ・システムを用いて可視化した行動軌跡について、場面間での行動特徴の相違に関しても検討した。さらに、重要な社会的シグナルと考えられる視線の方向および発話をコーディングし、行動データと比較した。行動解析の結果、対戦型ゲーム(ジェンガ)場面において、相手の番でも、相手の指先を追ってしまう行動が多く見られた。これは『行動の引き込み(entrainment)』が生じたと考えられる。さらにこのゲーム場面において、HFPDD 児の頭部の運動範囲は検者に比して狭く、定型発達児のそれは検者と同等であることが明らかとなった。実際に、検者の頭部の運動範囲で規格化したHFPDD 児と定型発達児の運動範囲の平均値は、危険率0. 1 %で有意に異なった。したがって、頭部の運動範囲を指標として、HFPDD 児と定型発達児の識別ができる可能性がある。次に、2 台のNIRS を用いて、上記の対戦型ゲーム場面において、ゲーム中の2 人の脳活動を同時に計測することを試みた。
収録刊行物
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- 認知神経科学
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認知神経科学 14 (3), 149-156, 2013
認知神経科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680201273856
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- NII論文ID
- 130006895705
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- NII書誌ID
- AA11408788
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- ISSN
- 1884510X
- 13444298
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- NDL書誌ID
- 024681008
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可