脳卒中片麻痺のリハビリテーションとNear-infrared Spectroscopy

  • 武田 湖太郎
    国立病院機構村山医療センター臨床研究セン ター 国際電気通信基礎技術研究所脳情報研究所
  • 佐藤 貴紀
    長岡技術科学大学
  • 南部 功夫
    長岡技術科学大学
  • 山田 亨
    産業技術総合研究所 ヒューマンライフテクノロジー研究部門
  • 梅山 伸二
    産業技術総合研究所 ヒューマンライフテクノロジー研究部門
  • 大高 洋平
    東京湾岸 リハビリテーション病院 慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
  • 井上 芳浩
    島津製作所医用機器事業部技術部
  • 大須 理英子
    国際電気通信基礎技術研究所脳情報研究所
  • 和田 安弘
    長岡技術科学大学
  • 加藤 宏之
    国際医療福祉大学病院神経内科

書誌事項

タイトル別名
  • Near-infrared Spectroscopy for Stroke Rehabilitation
  • シンポジウム 脳卒中片麻痺のリハビリテーションとNear-infrared Spectroscopy
  • シンポジウム ノウソッチュウ ヘンマヒ ノ リハビリテーション ト Near-infrared Spectroscopy

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抄録

脳卒中の後遺症のひとつに片麻痺があるが、機能が障害されたときや回復したときには脳活動に変化が生じていると考えられている。本稿では、Near-infraredSpectroscopy(NIRS)を用いて片麻痺例の脳活動を計測した研究を紹介する。われわれはNIRS の利点として挙げられている簡便性・低拘束性を活かし、片麻痺例を対象として経時的に脳活動を計測した。軽度片麻痺例では、急性期において片手運動時に両側一次感覚運動野が広く活動しており、運動機能が回復した発症後約1ヶ月以降では、健常者と同等の脳活動パタンがみられることが示された。NIRS 計測では、約30 mm 間隔で近赤外光照射Probe と検出Probe を配置し(Long-Ch)、脳を透過した光の変化量を検出することでヘモグロビン濃度長変化を検出するが、その計測過程で頭皮血流信号がアーチファクトとして混入することが近年問題視されている。この信号はProbe 間距離の短い計測チャネル(Short-Ch)により計測できるため、これらを運動関連領域全域に配置して計測を行い、頭皮血流がどのように分布するのかを調査した。また、Long-ChとShort-Chを同時に配置し、頭皮血流信号を一般線形モデルのデザインマトリクスに組み込むことで、片手運動時のNIRS 計測データから皮膚血流成分を除外する手法を開発したので報告する。

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