アルツハイマー病評価尺度−認知行動−日本語版(ADAS-COG-J)の認定

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認知症に対して各種の治療が行われたときには、その治療効果を測定・評価する必要がある。このような目的で広く使われているのがADAS-COG であり、その日本語版がADAS-COG-Jである。このテストがよく使われる理由は、学習効果が生じやすい記憶課題について等価な6 つの課題が準備されていて繰り返しての検査が可能なこと、英語圏はもとより日本でも、治験において数多くの実績があることにある。しかし、どのような心理検査であっても、検査者が正しく検査を実施し、また結果を的確に解釈しなければ、検査としての意味がなくなる。したがって、他の知能検査と同様に、認知症検査を実施する人の技術的水準を確保する必要があるのである。この講習会では、検査の概要を紹介するとともに、認定試験を行う。アメリカでのADAS-COG の資格認定は、教示の仕方、問題の内容、正答と誤答の判定などについての筆記試験を通して行われている。また、試験を受けることによって、ADAS-COG をより深く理解できるように配慮されている。試験それ自体は平易であり、95%近い人が資格認定を受けている。日本でも、アメリカ版と等価な試験問題を用いて、資格認定試験を行う。最後に、認知症講習会の受講対象を従来の医師と心理士に加えて、ST、PT、OT に拡大した。該当される方は奮ってご参加いただきたい。

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