Neuropathological case report of primary alcoholic dementia

  • Ikeda Kenji
    Inflammation Pathology, Faculty of Medicine, Kagawa University

Bibliographic Information

Other Title
  • アルコール性脳障害の神経病理 ―一次性アルコール性認知症は存在するか? 剖検報告―
  • イブニングセミナー アルコール性脳障害の神経病理 : 一次性アルコール性認知症は存在するか?剖検報告
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アルコール認知症には一次性と二次性があるが、一次性アルコール認知症の存在については議論がある。アルコール依存症の自験剖検例の検討から、一次性アルコール認知症と考えられた1 症例の脳病理を紹介した。特徴は前頭葉を中心に皮質第III 層の錐体細胞の萎縮〜脱落であった。萎縮細胞は脳回の頂部に多く、谷部には少なかったことや海馬や小脳皮質プルキンエ細胞には見られなかったことから、この萎縮細胞は虚血性変化ではなく単純萎縮と考えられた。一次性アルコール認知症の議論にはさらなる症例の蓄積が必要である。

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