書誌事項
- タイトル別名
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- Examining the Effects of Diagram Construction in Collaborative Learning on Understanding Statistics
- キョウドウ バメン ニ オケル ズ ノ コウチク ガ トウケイ ガイネン ノ リカイ ニ オヨボス エイキョウ
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抄録
統計学の概念を理解する上では,数式や言語的定義を学ぶことに加え,図を作成することが有効である.特に,協同的な学習場面で図の構築を求めることにより,内容の理解を一層促すことが可能になると想定される.そこで本研究では,大学の心理統計学の講義において,協同学習時に図の構築を促す働きかけを行った.さらにその効果を検証するため,最終テストの成績を用いて,授業中の図の構築が深い理解を促すかを検討した.心理統計法の授業において,50名の大学生を対象に,発展的な課題を協同的に解決する場面で図を作成するよう働きかけた.こうした活動を3回の授業で行い,個人ごとに図を構築できた頻度を計測し,最終テストとの相関係数を算出した.分析の結果,記憶を問うテスト,理解を問うテストの両方で,図を構築できた学生ほど,最終テストでも高い得点を示したことが明らかとなった.また,介入前に実施した中間テストの影響を統制しても,図の構築頻度と最終テストの成績との間には一定の関連が認められた.これらの結果から,図を介した協同学習が深い理解を促進する可能性が示唆された.
収録刊行物
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- 日本教育工学会論文誌
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日本教育工学会論文誌 39 (Suppl), 21-24, 2016
日本教育工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680201606912
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- NII論文ID
- 130005125942
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- NII書誌ID
- AA11964147
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- ISSN
- 21896453
- 13498290
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- NDL書誌ID
- 027086744
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可