筋肉内注射における注射部位反応の現状

書誌事項

タイトル別名
  • Study of Reactions at the Sites of Intramuscular Injections in a Single Department of Psychiatry
  • 筋肉内注射における注射部位反応の現状 : 一施設の精神科外来での調査より
  • キンニク ナイ チュウシャ ニ オケル チュウシャ ブイ ハンノウ ノ ゲンジョウ : イチ シセツ ノ セイシンカ ガイライ デ ノ チョウサ ヨリ
  • ―一施設の精神科外来での調査より―

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説明

本研究は,筋肉内注射における注射部位反応の状況,および具体的な注射方法の影響を明らかにすることを目的とした.一施設の精神科外来で患者と看護師を対象とし,独自に作成した記録表を用いて調査し,持効性注射製剤とそれ以外の注射薬に分けて分析した.その結果,持効性注射製剤では,太い針で,殿部が選択され,微量の空気を注入する方法が実施され,マッサージはされない傾向にあった.注射液の皮膚表面上への漏れ,出血,圧痛,硬結が19.2%に観察され,持効性注射製剤か否かで差はなかった.注射液の皮膚表面上への漏れは,注射針の太さ,注射部位,空気注入,マッサージに有意な関連はなかった.硬結は10.9%で確認され,頻回に注射をしている者に多かった.硬結形成した事例は,前回注射時に,注射液の皮膚表面上への漏れや内出血,突然のしびれがあり,皮膚の色素沈着や萎縮,硬結部位に注射すると痛み,出血,注射液の皮膚表面上への漏れを生じていた.

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