日米間の遠隔協同授業における日本側学習者の英語学習への状況論的アプローチ

書誌事項

タイトル別名
  • A Situated Approach to English Learning in Distance Collaborative Course Which Connect Japanese Students and American Students
  • ニチベイカン ノ エンカク キョウドウ ジュギョウ ニ オケル ニホンガワ ガクシュウシャ ノ エイゴ ガクシュウ エノ ジョウキョウロンテキ アプローチ

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抄録

本論文では,電子ネットワークを利用した第二言語学習環境における日本人大学生の学習過程について状況論的な視点から分析した.その結果,日本人大学生について次のことが明らかになった.1)文字ベースの学習状況では,過去の英語使用経験に基づき「受験文化」の学習方略を用いる.2)「受験文化」と「実践文化」の英語使用の差異からコンフリクトを覚える。3)「実践文化」への適応過程において,米国人大学生の「語彙パターン」,インターネット上の「翻訳サイト」などの「リソース」を利用する.4)それら「リソース」の利用を通して,受験文化に規定された「学習方略」,さらには「英語使用観」を変容させる.以上,1)〜4)より,ICTを利用した第二言語学習環境における学習は,用いた「テクノロジー」の影響を受けつつ,さらに,「過去-現在の歴史的文脈」,「他者やリソースといった状況要因との関係性」の中で織りなされていることが示唆された.

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