要介護高齢者施設でのマット型睡眠計設置事例の紹介

書誌事項

タイトル別名
  • Measurement of Nocturnal Sleep State by a Mattress-type Sleep Monitor in a Nursing Home
  • ヨウカイゴコウレイシャ シセツ デ ノ マットガタ スイミンケイ セッチ ジレイ ノ ショウカイ

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抄録

近年開発されたマット型睡眠計スリープスキャンは,寝具の下から体動を検知し,睡眠判定を行う機器である.インターネットを通じて測定結果を送信するので機器の操作が不要であり,また無拘束,非侵襲な測定であるので,長期的な連続測定も可能である.これらの特性に着目し,われわれはA県内の特別養護老人ホームに20台の睡眠計を設置した.本報告では,この装置の設置に伴う技術的なトラブルや施設 ・ 対象者への負担などの問題,およびその対応策を紹介した.延べ481夜の睡眠のうち記録できなかったのは61例であり,87%以上で睡眠データが得られた.記録エラーのおもな原因は,電源コードの脱落とデータ送信の際の通信エラーであった.これまでに機器の設置や測定に対する負担などの問題は生じておらず,この機器によって施設入居高齢者の睡眠状態を長期的に計測できることが確認された.

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