感性データベースを用いた中学校における和歌の指導 : ペーパープロトタイプによる試験的評価(教育実践研究論文)

書誌事項

タイトル別名
  • Japanese Poem Instruction by Kansei Database in Junior High School : Tentative Assessment by Paper Prototype(Paper on Educational Practice Research)
  • 教育実践研究論文 感性データベースを用いた中学校における和歌の指導 : ペーパープロトタイプによる試験的評価
  • キョウイク ジッセン ケンキュウ ロンブン カンセイ データベース オ モチイタ チュウガッコウ ニ オケル ワカ ノ シドウ : ペーパープロトタイプ ニ ヨル シケンテキ ヒョウカ

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抄録

我々は感情表現の学習を支援することを目的として「和歌感性データベース」を開発している.「和歌感性データベース」においては,和歌と音楽の感性空間が構築され,その中で和歌の解説や関連する資料等が関連づけられている.「和歌感性データベース」の構築に先立ち,ペーパープロトタイプの手法を用いて,予備的な実験を行った.システムの評価実験は,中学校国語科の実際の授業において実施した.学習目標を「感性表現の豊かな鑑賞文が書けるようになる」とし,「和歌感性データベース」のペーパープロトタイプを導入して,鑑賞文の書き方を学習させた.実験の結果,ペーパープロトタイプを導入した学習指導によって,生徒は,より多くの感性語(形容詞および形容動詞)を使用して,情感豊かに和歌の鑑賞文を書けるようになった.授業後の鑑賞文では,生徒達は,和歌感性データベースで用いられていた語彙のみでなく,より多くの生徒自らの言葉を用いるようになった.さらに,生徒達の鑑賞文では,同一の単語が繰り返し使われているのではなく,様々な単語が使われていることも認められた.これらの実験結果は,「和歌感性データベース」の有効性を示唆している.

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