日本語学習者による自己・ピア・第3者評価からの学び : ビデオ制作による遠隔地間大学交流より

  • 加藤 靖代
    ハルビン工業大学外国語学部
  • 祝 玉深
    ハルビン工業大学外国語学部
  • 坪田 康
    京都大学学術情報メディアセンター
  • 壇辻 正剛
    京都大学学術情報メディアセンター:京都大学大学院人間・環境学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Learning from Self-, Peer-, and 3rd-Person Evaluation for Students Studying Japanese : University Video Exchange Program between Remote Places
  • ニホンゴ ガクシュウシャ ニ ヨル ジコ ・ ピア ・ ダイ3シャ ヒョウカ カラ ノ マナビ : ビデオ セイサク ニ ヨル エンカクチ カン ダイガク コウリュウ ヨリ

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説明

ハルビン工業大学と京都大学の学生がビデオ制作を通して,遠隔地間の交流活動を行った.まず,ハルビン工業大学の学生が大学紹介ビデオを制作した.ビデオ制作期間中,自己評価を2回,ピア評価を1回行った.その後,そのビデオを京都大学に送信し,京都大学の大学生が視聴し評価した.本研究では,評価のコメントを分析することで,ビデオ制作による遠隔地間大学交流の利点及び,それぞれの評価結果と撮影内容の変化から学習者が何を学んだかを明らかにした.自己評価は自分自身を内省することを促し,ピア評価は仲間から肯定的な評価を受けることで学習者に自信を与えた.日本語母語話による評価では,日本語学習者には気付かない指摘が見られ,日本語学習者の以降の学習に影響を与えていた.本調査により,ビデオ制作による遠隔地間大学交流が日本語学習者の自律的な学びを促進するのに有効であることを示した.

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