A-7-1 力学的人体損に関する基礎研究-6 : 包括的な損傷予測法と安全クライテリア(医療工学の諸問題(3))

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  • A-7-1 Basic Study of Human Body' Injury-6 : Comprehensive Risk Adiustor

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抄録

我々は,JARIと協同でHyb-IIIダミーを用いて,人の転倒・転落,そして,知的機械の誤動作等に伴う人体の力学的損傷の評価研究を行ってきた.外力の物理的要因(撃力,圧力,応力等)のデータが取得された後に,この物理的要因を臨床的な外傷や重症度に変換することは,困難な作業である.結局,我々は,解剖学的重症度,生理学的重症度,そして,加齢・既往症等の3個の要素を考慮した総合的・包括的な評価指標としてのTRISSを採用した.現在,TRISSは,受傷後の機転の予測に臨床の場で利用されている.重症度スコアが,NISS<4かつRTS<7.8404であれば,TRISSスコアは,0.980以上となり統計的リスク受容水準に達する.このTRISSスコアは,3個の最大AIS(maxAIS)の際に取り得る「最大TRISSスコア値の0.9843」とほぼ同程度である.我々の研究の焦点は,全てのmaxAISが"1"以下の数値となる(maxAIS=1又はO)数値的な受容レベルを決定することである.

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