人工呼吸器装着患者の口腔ケアにおける中性電解水の効果 : イソジンガーグル液との比較

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タイトル別名
  • Efficacy of Neutral Electrolytic Water for Oral Care in patients on artificial ventilation : As Compared to Isodine Gargle
  • ジンコウ コキュウキ ソウチャク カンジャ ノ コウコウ ケア ニ オケル チュウセイ デンカイスイ ノ コウカ : イソジンガーグルエキ ト ノ ヒカク

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抄録

本研究は, 人工呼吸器装着患者の口腔ケアにおける中性電解水の効果を検討することを目的に行った。経口挿管を行っている14名の患者を無作為に2群に分け, プラークコントロール後, A群は1日目に中性電解水, 2日目にイソジンガーグル液を用いて6時間毎に口腔ケアを実施した。B群は逆の順で行った。口腔ケア6時間後に検出された菌種と菌量は, A群・B群で著明な差はみられなかった。14例全体の病原性の低い口腔内常在細菌の菌量(4回分の総量)は, 中性電解水使用時が4.82 (±3.63), イソジンガーグル液使用時が6.21 (±4.19)で, 有意差は認められなかった。また, 肺炎の起炎菌となりやすい菌種の菌量(4回分の総量)は, 中性電解水使用時が5.76 (±4.69), イソジンガーグル液使用時が5.55 (±5.19)で, 有意差は認められなかった。以上のことから, 中性電解水の効果はイソジンガーグル液と同等であり, 口腔ケアへの使用は可能であるとの示唆を得た。

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