脳血管障害患者における手指の感覚と異常感覚

  • 河野 光伸
    首都大学東京大学院人間健康科学研究科:藤田保健衛生大学医療科学部リハビリテーション学科
  • 金田 嘉清
    藤田保健衛生大学医療科学部リハビリテーション学科
  • 井上 薫
    首都大学東京大学院人間健康科学研究科
  • 菊池 恵美子
    首都大学東京大学院人間健康科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • A study of finger sensations related dysesthesia and paresthesia in stroke patients
  • ノウケッカン ショウガイ カンジャ ニ オケル シュシ ノ カンカク ト イジョウ カンカク

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説明

脳血管障害患者166例を対象に定量化に努めて感覚評価を行い,手指の異常感覚の有無と各種感覚検査の結果について検討した。また,CTによる視床皮質路上の病巣の有無と異常感覚の有無との関係についてもあわせて検討した。その結果,1.対象者166名のうち,98例(59.0%)に異常感覚があることがわかった。2.98例について,異常感覚は視床皮質路上の病巣の有無に関係なく生じていたが,異常感覚の発現時期は明確に検討できなかった。3.振動覚を除く他の感覚種は,障害されるか否かの二極化傾向にあった。4.二点識別覚や書画覚,形態覚などの難易度の高い感覚種は異常感覚により障害されやすくなることが示唆された。

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参考文献 (20)*注記

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