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- 伊東 裕司
- 慶應義塾大学文学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Does a victim's statement of opinion influence lay judges' findings of fact?
- 被害者の意見陳述は裁判員の事実認定に影響を与えるか?
- ヒガイシャ ノ イケン チンジュツ ワ サイバンイン ノ ジジツ ニンテイ ニ エイキョウ オ アタエル カ?
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説明
手続き二分のされていない日本の裁判員裁判において、裁判員の事実認定判断は、量刑判断のための証拠などによる不適切な影響を受けることはないかについて論じる。われわれの研究室で行われた、被害者の意見陳述の裁判員に対する影響についての3つの実験について検討した。模擬裁判実験の結果は、裁判員の事実認定判断が被害者の意見陳述の不適切な影響を受ける可能性があること、この可能性は裁判員に対する説示や審理からの時間の経過によって除去しきれないことが示唆された。我々の研究は、一般に、量刑判断のための証拠が裁判員の事実認定に不適切な影響を与えることを示すものと考えられる。手続き二分に関する議論においては、このような実証的なデータを十分に考慮すべきである。
収録刊行物
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- 法と心理
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法と心理 15 (1), 10-15, 2015
法と心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680208477568
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- NII論文ID
- 110010016634
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- NII書誌ID
- AA11607809
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- ISSN
- 24241148
- 13468669
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- NDL書誌ID
- 026948484
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可