黒沢病院高崎健康管理センター人間ドックでの前立腺がんPSA検診受検者の追跡調査(2002~2004)

書誌事項

タイトル別名
  • The Follow-up Investigations on Men Who Underwent PSA Test in Takasaki Health Maintenance Center, Kurosawa Hospital, Takasaki Between 2002 and 2004
  • クロサワ ビョウイン タカサキ ケンコウ カンリ センター ニンゲン ドック デ ノ ゼンリツセン ガン PSA ケンシン ジュケンシャ ノ ツイセキ チョウサ 2002 2004

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説明

目的:一般的に,人間ドックにおいて検診受検者を長期にわたって追跡調査することは、人間ドックがもっている個人の健康管理・維持についてアドバイスをするという本来の目的からみると極めて大切なことではあるが,種々の理由により追跡不可能になる者があるといわれている.今回,我々は,高崎健康管理センターにおいて,前立腺がん検診受検者を後向きに追跡調査し,人間ドックにおける前立腺がん検診受検者追跡調査システムについて若干の検討を加えた.方法:対象は黒沢病院高崎健康管理センターで2002年1月1日から2004年4月9日までの間に受検し,前立腺特異抗原(prostate specific antigen:PSA)検査を施行した男性延べ15,996名のうち,年齢的に前立腺がん罹患危険度の高い50歳以上の男性3,749名である.PSA測定は Tandem R キットを用い,4.1ng/ml以上を要精査とした.結果:PSA検査を施行した50歳以上の男性3,749名中、要精査と判定されたのは103名であった.このうち,2次検診を受診したのは74名,これら74名のうち,前立腺針生検が実施されたのが20名,生検を実施した20名中9名に前立腺がんが発見された.要精査者103名中の前立腺がん患者数を,群馬県前立腺がん集団検診データを基に作成した陽性的中率(positive predictive value:PPV)表から推定すると,16名であった.結論:16-9=7名(44%)の前立腺がん患者を見逃さないための追跡調査システムの構築が急務である.

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