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- 小坂 弘行
- 慶応義塾大学総合政策学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Normative Model vs Positive Model
- 規範モデルvs実証モデル
- キハン モデル vs ジッショウ モデル
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抄録
経済モデルを作成する時に,最初に2つの異なるモデルの概念を区別する必要がある.規範モデルと実証モデルの区別である.前者はあるべきモデル,規範モデル,後者はあるがままのモデル,実証 モデルと言われる.あるがままのモデルは,経済の資源配分の実態を明らかにしようとするもので,多くの計量経済モデルがこの範疇にはいる.一方,それに対 して,あるべきモデルはこうあって欲しい,こうあるべきもので,しばしば長期の姿を描くことがある.二酸化炭素排出を扱うマーカルモデル,最適産業構造を 論じるターンパイクモデル,また最近のCGE,DGEもこの範疇になる.近年のマクロモデルの主流であるDGEの特徴は,したがって a)規範モデルであり,b)確率を含んだ確率モデルであり,さらに c)価格決定で合理的期待形成を採用する点に求めることができる.ところでこうした DGE のアプローチは2つの欠陥をもっている.一つは日銀モデル JEM などを除いて現実のデータを追いかける実証的側面を放棄していることである.他の欠陥は,所論「deep parameter」の不安定性にある.「deep parameter」の不安定性は,経済システムが社会,人口,政治,環境といった要素と緩い相互依存の中にあることから来ている.したがってこれらの要素をマクロモデルに組み込まないと「deep paramer」の安定性は確保されないだろう.
収録刊行物
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- Input-Output Analysis
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Input-Output Analysis 18 (1-2), 30-38, 2010
環太平洋産業連関分析学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680209711360
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- NII論文ID
- 130005063908
- 40017251777
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- NII書誌ID
- AN1058314X
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- ISSN
- 21873208
- 13419803
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- NDL書誌ID
- 10794178
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可