<b>国際産業連関分析から見た世界経済危機 </b>

  • 猪俣 哲史
    日本貿易振興機構アジア経済研究所開発研究センター国際産業連関分析研究グループ
  • 内田 陽子
    日本貿易振興機構アジア経済研究所開発研究センター国際産業連関分析研究グループ
  • 孟 渤
    日本貿易振興機構アジア経済研究所開発研究センター国際産業連関分析研究グループ

書誌事項

タイトル別名
  • Global Economic Crisis: The View from International Input-Output Analyses
  • 国際産業連関分析から見た世界経済危機
  • コクサイ サンギョウ レンカン ブンセキ カラ ミタ セカイ ケイザイ キキ

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抄録

リーマン・ショックを発端とする今回の経済危機の大きな特徴として,需要ショックの伝播が非常に速く,かつ広域に渡ったことがあげられる.過去数十 年間で急速に発達した国際生産ネットワークは,それが取り結ぶ国と国との相互依存関係を著しく深化させ,ある国で起こった変化が瞬時に他の国々へ波及する といった高度な連関構造を生み出した.危機発生以降,生産や貿易が世界規模で急激に落ち込んだのも,まさに,複雑に絡み合った生産システムの負の産物にすぎない.本稿は,アジア経済研究所作成の『アジア国際産業連関表』を用い,経済危機下のショック伝達メカニズムを解明することにより,「危機後」における東アジアの生産システムを展望する.

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参考文献 (2)*注記

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