横断歩道口における縁石と点字ブロックの敷設状況及び視覚障害者による道路横断時の方向手がかりとしての評価

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of dropped curbs and tactile walking surface indicators as direction clues at the pedestrian crosswalk for vision impaired pedestrians
  • オウダン ホドウグチ ニ オケル エンセキ ト テンジ ブロック ノ フセツ ジョウキョウ オヨビ シカク ショウガイシャ ニ ヨル ドウロ オウダンジ ノ ホウコウ テガカリ ト シテノ ヒョウカ

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説明

視覚障害者の道路横断では、何らかの手がかりを用いて予め目標地点に方向定位する必要がある。しかし、手がかりになる縁石や点字ブロックが、どの程度利用可能な状態であるかは不明である。そこで本研究では、3都市の309箇所の横断歩道口において、縁石の有無と配置方向及び誘導路(線状ブロック)の有無や横断歩道に対する方向、距離、屈折などについて評価した。その結果、縁石は99%に存在したが、その内65%は横断方向に対して斜め配置であった。また、横断歩道口の誘導路は、299箇所中、方向が横断方向と平行でない例が19%、距離が60cm未満のものが12%、屈折が二回以上あるものが1%あった。本研究から、(1)縁石を方向定位の手がかりとして利用するのは安全上問題があること、また(2)横断歩道口の誘導路も方向定位の手がかりとして必ずしも信頼できない状況であることが明らかになった。

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