吉野川第十堰を事例とした関係者への信頼,情報の理解の程度及び関係者の意見の受け入れに関する要因

  • 大澤 英昭
    名古屋大学大学院博士後期課程 環境学研究科社会環境学専攻
  • 広瀬 幸雄
    名古屋大学大学院 環境学研究科社会環境学専攻
  • 尾花 恭介
    名古屋大学大学院博士前期課程 環境学研究科社会環境学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • DETERMINANTS ON TRUST IN AN INVOLVED PARTY, DEGREE OF UNDERSTANDING INFORMATION AND ACCEPTANCE OF OPINION FROM AN INVOLVED PARTY, CONCERNING THE FUTURE PLAN ON THE DAIJYUSEKI OF THE YOSHINO RIVER

抄録

本研究では,吉野川第十堰を事例に,徳島市民がどのような社会心理学的要因で,関係者を信頼し,関係者が提供する情報の理解の程度を高め,関係者の意見を受け入れるのかを確認することを目的に,アンケート調査を行った.その結果,以下のことが確認された.a)対象テーマに対し関心の高い人は,関係者と自分の意見との類似性によりその相手を信頼する傾向がある.一方,関心の低い人は,関係者の手続き的な公正さによりその相手を信頼する傾向がある.b)自分の過去の経験や関係者と自分の意見の類似性により,単に関係者の意見を理解するだけではなく,将来の姿などの理解をより深める傾向がある.c)市民全体で意見を確認する機会を設けることにより,市民は関係者を信頼し,提供される情報の理解の程度を高め,関係者の意見を受け入れる傾向がある.

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参考文献 (3)*注記

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