書誌事項
- タイトル別名
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- Unconfined compressive strength of cement-stabilized soils containing bassanite produced from waste plasterboard
説明
近年,産業廃棄物の大量化に伴う処分場不足が懸念されており,産業廃棄物のリサイクルが循環型社会形成のためにも重要となってきている。廃石膏ボードは,建築物や住宅の解体によって発生する廃棄物であるが,もしこの廃石膏ボードを建設材料として有効利用できれば,廃石膏ボードの処理問題や建設産業における天然資源の枯渇問題を解決できると考えられる。本研究では,廃石膏ボードのリサイクル推進のために,廃石膏ボードから再生した半水石膏を混入したセメント安定処理土の一軸圧縮特性について取りまとめている。半水石膏は,廃石膏ボードから得られる二水石膏を130°C以上で加熱することによって得られ,水と反応して短時間で硬化するという性質を有しており,その地盤改良材としての有効利用に期待されている。また,半水石膏は中性無害であるため,これまで使用されてきた強アルカリ性の石灰やセメント等に比べ環境に調和的である。実験結果から,半水石膏の添加率と一軸圧縮強さ,乾燥密度および含水比との相関関係が明らかとなり,廃石膏ボードから再生した半水石膏の地盤改良材としての有効性が示唆された。
収録刊行物
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- 地盤工学ジャーナル
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地盤工学ジャーナル 2 (3), 237-244, 2007
公益社団法人 地盤工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680233055616
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- NII論文ID
- 130004944038
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- ISSN
- 18806341
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可