微生物代謝を利用した砂改良土の三軸試験方法の提案

  • 塚本 将康
    川崎地質株式会社 首都圏事業本部 地盤部(元土木研究所)
  • 稲垣 由紀子
    国立研究開発法人 土木研究所 地質・地盤研究グループ 土質・振動チーム
  • 佐々木 哲也
    国立研究開発法人 土木研究所 地質・地盤研究グループ 土質・振動チーム
  • 小田 和広
    大阪大学大学院 工学研究科 地球総合工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Proposal method for a triaxial test on sands improved by microbial carbonate precipitation

抄録

微生物代謝を利用し,炭酸カルシウムを析出させることによって地盤改良を行う新たな技術が提案されている。この技術によって改良された土の力学特性は,微生物・栄養塩等の添加条件および土の種類・密度に依存することが明らかにされている。それらの影響を系統的に明らかにするためには,改良効果を適切にコントロールでき,再現性の高い力学試験方法の確立が必要である。本研究では,微生物代謝による改良土の三軸試験方法を提案する。まず,モールドを用いた供試体の作製方法を開発する。この方法では,炭酸カルシウム析出量を適切にコントロールできる。また,炭酸カルシウムの析出が比較的均質な試料土の中央部を切り出すことにより,均質な供試体が作製できる。さらに,供試体作製から試験実施までの様々な過程において供試体の乱れが少ないことを明らかにする。最後に,圧密排水三軸圧縮試験を実施し,一連の試験結果に基づき提案する試験方法の妥当性を確認する。

収録刊行物

参考文献 (2)*注記

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