地表面変位と地下水位のモニタリングに基づく斜面崩壊発生予測

書誌事項

タイトル別名
  • Time prediction of an onset of rainfall-induced landslides based on the monitoring of the groundwater level and the surface displacement

抄録

砂質模型斜面に人工降雨を与え,斜面の変形・破壊までの地下水位と地表面変位の関係をモニタリングした結果,地表面変位は地下水位の発生とともに顕著に進行し,地下水位増加に伴う地表面変位増加量が徐々に大きくなり,崩壊時には地表面変位が無限大になることがわかった。両者の関係を,緩詰めの砂質土のせん断変形における応力とせん断ひずみの関係と同様な双曲線形で表すこととし,崩壊発生前の任意の時刻までの計測データから,(1) 「地下水位~地表面変位」の回帰式,(2)「時間~地下水位」の回帰式を作成し,それらを組み合わせて(3) 「時間~地表面変位」予測式を作成する方法を提示した.そしてこの方法に基づく崩壊発生時刻の予測を行った。すると崩壊発生のかなり前の時点の計測データを用いた予測でもかなりの精度で実現象を予測することができた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680234934272
  • NII論文ID
    130004944100
  • DOI
    10.3208/jgs.9.671
  • ISSN
    18806341
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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