Sesia molybdoceps(HAMPSON)の日本からの新しい食草の記録

DOI
  • 有田 豊
    Zoological Laboratory, Faculty of Agriculture, Meijo University
  • 由良 文隆
    Zoological Laboratory, Faculty of Agriculture, Meijo University

書誌事項

タイトル別名
  • Record of New Host-plants of Sesia molybdoceps (HAMPSON) in Japan (Lepidoptera, Sesiidae)

抄録

コシアカスカシバSesia molybdoceps(HAMPSON)の食草としてはブナ科のツクバネガシが知られていた(渡辺,1967).著者らは愛知県の名古屋市内と春日井市内で1983,1985,1986年に同じブナ科のクリ,クヌギ,コナラよりスカシバガ科の幼虫を見つけ,飼育した所いずれの植物からもコシアカスカシバが羽化した.幼虫は樹幹の樹皮下を楕円状に食害し,樹液に体の半分がつかっていた.樹皮の外に,糞を出すが,その穴より夏の間にしみ出た樹液にスズメバチ類やカナブンなどの甲虫が吸汁に集まっていた.幼虫は8月上旬頃より幼虫の坑道やその近くの樹皮下で木屑をつづり合わせたマユを作り蛹化する.井上によって本種の♂と♀が講談社の日本産蛾類大図鑑に図示されたが,その内の♂は,Sesia contaminata(BUTLER)ハチマガイスカシバの♂の間違いである.

収録刊行物

  • 蝶と蛾

    蝶と蛾 39 (1), 91-92, 1988

    日本鱗翅学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680241569664
  • NII論文ID
    110007707699
  • DOI
    10.18984/lepid.39.1_91
  • ISSN
    18808077
    00240974
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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