小児用ePTFE製3弁付導管のbulging sinus形状最適化のための血行力学性能評価

DOI
  • 坪子 侑佑
    東北大学大学院 医工学研究科
  • 白石 泰之
    東北大学加齢医学研究所 非臨床試験推進センター 非臨床試験推進分野
  • 三浦 英和
    東北大学加齢医学研究所 非臨床試験推進センター 心臓病電子医学分野
  • 井上 雄介
    東北大学加齢医学研究所 非臨床試験推進センター 心臓病電子医学分野
  • 山田 昭博
    東北大学加齢医学研究所 非臨床試験推進センター 心臓病電子医学分野
  • 平 恭紀
    東北大学大学院 医工学研究科
  • 池田 純平
    東北大学大学院 医工学研究科
  • 山岸 正明
    京都府立医科大学 小児医療センター 小児心臓血管外科
  • 山家 智之
    東北大学大学院 医工学研究科 東北大学加齢医学研究所 非臨床試験推進センター 非臨床試験推進分野 東北大学加齢医学研究所 非臨床試験推進センター 心臓病電子医学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Hemodynamic examination for shape optimization of ePTFE valved conduit with bulging sinuses

抄録

<p>先天性心疾患での肺動脈狭窄に用いられるePTFE製肺動脈弁付導管の形状最適化をすすめている.本研究では,導管壁面にもたせた生体肺動脈基部のバルサルバ洞様のbulging sinusに着目し,その最適形状決定を目的として模擬循環での血行力学評価を行った.</p><p> 小児右心模擬循環回路は空気圧駆動右心房・右心室モデル,試験弁観測チャンバ,弾性肺血管・末梢血管抵抗モデル,静脈リザーバからなる.モデル循環圧・流量は小児右心循環の正常範囲内とし,収縮期間はそれぞれ心周期に対して15,40%,ポンプ拍動数は60,120 bpmとした.bulging sinusの深さの異なる3種(without,shallow,deep)の18 mm径ePTFE弁付導管をそれぞれ回路に接続し,作動流体には常温生理食塩水を用い,弁前後圧・流量を計測した.圧・流量データから収縮期弁前後エネルギー損失を算出した.また,高速度ビデオカメラを用いて弁葉挙動を取得し,弁開口面積の時系列変化を算出した.</p><p> 模擬循環での血行動態計測から,より深いbulging sinusを持たせたePTFE弁において損失エネルギーが低値を示した.また,deep bulgingの存在によって弁開放時流路面積が拡大し,弁閉鎖応答特性が向上した.ePTFE製肺動脈弁付導管の形状改良のため,設計パラメータとしてbulging sinus形状に着目し血行力学的効果の定量的評価を行った.本研究の展開によってePTFE弁改良の方向性を決定しうると考えられる.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 54Annual (26AM-Abstract), S54-S54, 2016

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680244063488
  • NII論文ID
    130005285161
  • DOI
    10.11239/jsmbe.54annual.s54
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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