大腸がんスクリーニングへ向けたCT colonography(CTC)の初期経験

書誌事項

タイトル別名
  • Initial experiences in CT colonography (CTC) for colon cancer screening
  • ダイチョウ ガン スクリーニング エ ムケタ CT colonography CTC ノ ショキ ケイケン

この論文をさがす

説明

64列マルチスライスCTによるCT colonography(以下CTC)の精度について検証した。全大腸内視鏡検査とCTCを同日に施行した208例275病変(大きさ2mm以上)を対象とし, 病変の大きさ, 肉眼型による検出能を検討した。大きさ別の感度は2mm:36.9%, 3mm:52.5%, 4mm:79.6%, 5mm:72.2%, 6mm以上:100.0%であった。6mm以上の病変の陽性反応的中度は76.5%であった。隆起型の感度は, Is(無茎性)60.0%, Isp(亜有茎性)100%, Ip(有茎性)100%で平均64.3%であった。表面型の感度はIIa(LSTを含む)40.0%で感度が低下した。大腸癌4例はすべてCTCにて検出可能であった。CTCによる治療対象となる6mm以上の病変の拾い上げは良好であり, CTCは大腸がんスクリーニングの一つのモダリティーとなり得ることが示唆された。

収録刊行物

参考文献 (32)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ