T-PAS+<sup>Ⓡ</sup>またはビカネイト輸液を血小板保存液(PAS)として成分採血装置Trima Accelで採取したPAS置換血小板の品質の比較

  • 小野寺 秀一
    日本赤十字社血液事業本部中央血液研究所
  • 金子 祐次
    日本赤十字社血液事業本部中央血液研究所
  • 小池 敏靖
    日本赤十字社血液事業本部中央血液研究所
  • 宮島 晴子
    日本赤十字社血液事業本部中央血液研究所
  • 森山 理恵
    日本赤十字社血液事業本部中央血液研究所
  • 茶谷 真
    日本赤十字社関東甲信越ブロック血液センター
  • 西谷 祐三子
    東京都赤十字血液センター
  • 平山 順一
    日本赤十字社血液事業本部中央血液研究所
  • 柴田 玲子
    日本赤十字社関東甲信越ブロック血液センター 東京都赤十字血液センター
  • 柴 雅之
    日本赤十字社血液事業本部中央血液研究所
  • 永井 正
    日本赤十字社血液事業本部中央血液研究所 日本赤十字社関東甲信越ブロック血液センター
  • 佐竹 正博
    日本赤十字社血液事業本部中央血液研究所
  • 田所 憲治
    日本赤十字社血液事業本部

書誌事項

タイトル別名
  • COMPARISON OF THE IN VITRO QUALITIES OF PLATELET CONCENTRATES SUSPENDED IN T-PAS+AND BICANATE COLLECTED WITH TRIMA ACCEL

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抄録

<p>血漿の一部を血小板保存液(Platelet Additive Solution:PAS)と置換したPAS置換血小板(PAS-PC)は,残存血漿濃度が概ね20%から35%で,輸血後のアレルギー性輸血副作用の発生率が低いなど有用性が報告されている.本研究では,成分採血装置Trima Accelを用いて,10単位相当のPAS-PCが採取できるか検討した.採血目標を最終容量200ml,総血小板数2.5×1011/bag,残存血漿濃度35%に設定して延べ10例の採取を行った結果は,平均(範囲)で,容量が197ml(194~201),総血小板数が2.69×1011/bag(2.49~3.00),残存血漿濃度が35.0%(33.0~36.2)と,設定に沿ったPAS-PC採取が可能であった.また,T-PAS+またはビカネイト輸液をPASとして用いて,同一ドナーから採取したPAS-PCの品質をday7まで比較したところ,T-PAS+添加群ではday7まで製剤の品質を良好に維持できた.一方で,ビカネイト輸液添加群ではT-PAS添加群と比べて製剤のpHが7.7以上と高値を示し,day7においては,グルコースの枯渇がみられ,球状化血小板の割合もより高かった.</p>

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参考文献 (18)*注記

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