書誌事項
- タイトル別名
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- DETECTION OF ANTI-HUMAN PLASMA PROTEINS USING A LUMINEX SYSTEM
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説明
抗血漿タンパク抗体はアナフィラキシー様の非溶血性輸血副作用の原因となることが報告されている.我々はLuminex systemを用いた抗血漿タンパク抗体検査法を開発し,非溶血性輸血副作用例についてIgA, IgA1, IgA2,ハプトグロビン,α2-マクログロブリン,セルロプラスミン,C4, C9に対する抗体の検出を試みた.さらに特異性の向上を目指してヒトプール血漿を用いた吸収試験を同時に行った.その結果,陽性コントロールである抗IgA抗体,抗IgA2抗体,抗ハプトグロビン抗体,抗セルロプラスミン抗体,抗C4抗体は全てLuminex法で検出でき,ヒトプール血漿による吸収試験でも反応の抑制が確認できた.抗IgA抗体および抗ハプトグロビン抗体を用いた感度試験ではELISA法の64倍の高感度を示した.242検体の抗体スクリーニングでは抗IgA2抗体と抗ハプトグロビン抗体の各1例ずつが検出され,いずれもELISA法では陰性であった.我々の開発したLuminex法による抗血漿タンパク抗体検査法はELISA法に比べ検出感度,特異性が高く,非溶血性副作用の原因解析に適した優れた検査法であると考える.
収録刊行物
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- 日本輸血細胞治療学会誌
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日本輸血細胞治療学会誌 60 (6), 585-591, 2014
一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680249714816
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- NII論文ID
- 130004948937
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- ISSN
- 18830625
- 18813011
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可