人工膝関節全置換術患者の退院時における身体活動量とその関連要因

  • 飛永 敬志
    獨協医科大学越谷病院 リハビリテーションセンター 早稲田大学総合研究機構 エルダリー・ヘルス研究所
  • 岡 浩一朗
    早稲田大学 スポーツ科学学術院
  • 谷澤 真
    獨協医科大学越谷病院 リハビリテーションセンター
  • 宮崎 千枝子
    獨協医科大学越谷病院 リハビリテーションセンター
  • 橋本 久美子
    獨協医科大学越谷病院 リハビリテーションセンター
  • 齊藤 孝道
    獨協医科大学越谷病院 リハビリテーションセンター
  • 尾澤 翔太
    獨協医科大学越谷病院 リハビリテーションセンター
  • 東村 隆
    獨協医科大学越谷病院 リハビリテーションセンター
  • 大関 覚
    獨協医科大学越谷病院 整形外科

書誌事項

タイトル別名
  • ジンコウ シツカンセツ ゼン チカンジュツ カンジャ ノ タイインジ ニ オケル シンタイ カツドウリョウ ト ソノ カンレン ヨウイン

この論文をさがす

抄録

【目的】本研究は人工膝関節全置換術(TKA)患者の退院時における身体活動量の実態を調査し,その関連要因について検討した。【方法】対象はTKA患者で両側手術例1例を含む44例とした。身体活動量は活動量計AM-120(タニタ社製,カロリズム)を装着して,退院前の連続7日間の平均歩数を計測した。身体機能はTimed up and go test(TUG),開眼片脚起立時間,30秒椅子立ち上がりテスト,膝伸展筋力および5 m最大歩行速度を測定した。膝関節の痛みと機能はWestern Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Indexに準じた日本語版を用いた。Spearman の順位相関係数と各身体機能を独立変数,身体活動量を従属変数として重回帰分析を行った。【結果】TKA患者の退院時における身体活動量は2256.5±1576.7歩であった。身体活動量とTUG,術側膝伸展筋力,30秒椅子立ち上がりテストおよび5 m最大歩行速度との間に有意な相関を示した。重回帰分析の結果,身体活動量の関連要因としてTUGが抽出された(β=-0.415,p<0.01)。【結論】TKA 患者の退院時における身体活動量は極めて低く,身体活動量の関連要因として移動能力が重要であることが示された。<br>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ