当院の回復期リハビリテーション病棟における転倒患者のADL改善度

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説明

回復期リハビリテーション病棟入院における転倒の特性を知るために,入院時,退院時のFIM改善度を比較し,検討した。対象は,当院回復期リハビリテーション病棟を退院した患者83名とし,転倒群,非転倒群に分け,退院時FIMの得点から入院時のFIMの得点を引き,改善得点を算出した。セルフケアは,食事,整容,更衣・上半身,更衣・下半身において転倒群の方が有意に高かった。移乗は,ベッド・椅子・車椅子,トイレにおいて転倒群の方が有意に高かった。移動は,歩行・車椅子において転倒群の方が有意に高かった。社会的認知は,問題解決において転倒の方群が有意に高かった。合計も転倒群の方が有意に高かった。日々のADLの変化に着目し,FIMの改善が予測される患者には,早急に転倒予防の整備をすることが,回復期リハ病棟の転倒予防の手段の一つと考えられる。また,今後の転倒予防への指標の1つにしたいと考える。<br>

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