µCTによる不動性骨萎縮の骨微細構造解析

  • 小関 弘展
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻運動障害リハビリテーション学分野
  • 尾﨑 誠
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科整形外科学
  • 堀内 英彦
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科整形外科学
  • 本田 祐一郎
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻運動障害リハビリテーション学分野 長崎大学病院リハビリテーション部
  • 佐々部 陵
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻運動障害リハビリテーション学分野 長崎大学病院リハビリテーション部
  • 坂本 淳哉
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科理学療法学分野
  • 樋口 隆志
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻運動障害リハビリテーション学分野
  • 砂川 伸也
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻運動障害リハビリテーション学分野
  • 沖田 実
    長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻運動障害リハビリテーション学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Microstructure Analysis of Immobilized Osteopenia Using Microcomputed Tomography:An <i>In Vivo</i> Study
  • mCT ニ ヨル フドウセイ ホネ イシュク ノ ホネ ビサイ コウゾウ カイセキ

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抄録

<p>目的:ラット後肢不動モデルを用いて皮質骨と海綿骨の3次元微細構造を分析した.</p><p>方法:8週齢Wistar系ラット24匹を対象とし,両側後肢をギプス固定する不動群(n=12)とコントロール群(n=12)に振り分けた.4週間後に大腿骨を摘出し,骨幹部と遠位骨幹端部をµCTで撮影した.皮質骨と海綿骨の各組織形態パラメータ値を計測して統計学的に分析した.</p><p>結果:骨幹部では不動群の全断面積,皮質骨面積,皮質骨幅の値がコントロール群よりも有意に低かった.また,骨幹端部海綿骨では不動群の骨組織容積比,骨梁幅が低下し,骨梁形状を示すSMI値は増加した(p<0.05).</p><p>結論:本研究では「荷重を許容した不動化」が骨微細構造に与える影響を評価した.不動性骨萎縮の構造的特徴は,皮質骨幅の菲薄化と海綿骨の骨梁幅減少による骨容積比の低下である.</p>

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