理学療法における臨床と研究の接点

  • 国分 貴徳
    埼玉県立大学 保健医療福祉学部 理学療法学科 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科
  • 金村 尚彦
    埼玉県立大学 保健医療福祉学部 理学療法学科

書誌事項

タイトル別名
  • リガク リョウホウ ニ オケル リンショウ ト ケンキュウ ノ セッテン

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抄録

情報が溢れ,各個人が思うままに私見を発信することが容易となっている現代においては,発信された情報を精査し知識として取り入れていく能力が求められている。理学療法領域に目を向けても,講習会や書籍,文献等を通じて種々様々な情報が発信されており,理学療法士各個人にはその情報の中から,科学的で再現性の高い情報を取捨選択し,臨床に応用していく能力が求められている。その上で,Peer Reviewを経て学会誌および科学誌等に掲載された論文については,一定以上の科学性および再現性が担保されており,その応用価値は非常に高い。一方でそういった情報を応用する際には,科学的視点,すなわちある程度までの研究に関する知識が必要となるが,この点が現状の理学療法領域における課題となっていると感じている。理学療法の臨床はApplied Scienceであるという観点に立脚し,種々多様な情報を精査し応用していく必要がある。それが可能となる程度までの科学的視点を理学療法士各個人が持つことで,理学療法実践における科学性が担保されるとともに,臨床能力の向上につながると考えている。<br>

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