韓国における海洋深層水資源の開発及び利用の現状

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  • Development and Use of Deep Ocean Water Resources in South Korea
  • カンコク ニ オケル カイヨウ シンソウ ミズシゲン ノ カイハツ オヨビ リヨウ ノ ゲンジョウ

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抄録

韓国は,経済水域に恵まれ沿岸域と海洋で活発な人間活動を進め経済発展を遂げてきた. しかし, 沿岸域では産業活動の発展とともに埋め立てが進められ, 干潟の減少, 海洋汚染, 藻場の消失, 沿岸域の荒廃などが進んだ. その上, 韓国南部では水不足も深刻である. このため, 政府は2000年から海洋深層水の資源利用に着目し, 2005年に海洋深層水研究センターや陸上施設などが完成した. これには韓国の国土海洋部が資金を供給し, 実際のプロジェクトは高城で進められた. 海洋深層水は水深300mと500mの2水深から1,100t/日取水し, 巨大水槽に貯留して使用に供されている. また, それぞれ近くの海岸から表層水も取水されている. この他, 大手企業のパナブルが7.5kmの取水管を設置して水深1500mから日量3000tの海洋深層水を取水している. 韓国の海洋深層水は, 様々な研究および開発に利用されている.

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