小児の排痰法

書誌事項

タイトル別名
  • Postural drainage in pediatrics
  • ワークショップⅢ(第23回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会) 気道クリアランス 小児の排痰法
  • ワークショップ Ⅲ(ダイ23カイ ニホン コキュウ ケア ・ リハビリテーション ガッカイ ガクジュツ シュウカイ) キドウ クリアランス ショウニ ノ ハイタンホウ

この論文をさがす

抄録

小児は呼吸予備能が小さく肺炎や無気肺などの呼吸障害を合併しやすい.当院での排痰のための呼吸理学療法で主に施行する手技と器具の施行割合は,2008~2013年の374例(除くポジショニング・排痰体位のみ)で,気道陽圧システム(EzPAP®使用;EzPAP):37%,スクィージング:32%,肺内パーカッション換気(パーカッションベンチレーター使用;IPV):20%の順に多かった.器具施行症例で6歳未満161例ではEzPAP:73%,IPV:22%,高頻度胸壁振動法(スマートベスト使用;SV):4%,6歳以上92例ではIPV:44%,EzPAP:23%,機械的陽圧陰圧療法(カフアシスト使用;MAC):18%の順で多く,年齢別で器具の使用割合が変化していた.6歳未満での症例は先天性心疾患術後:49%,肺炎・無気肺等:22%,胸部外科術後:11%,無気肺部位は右上葉:31%,左下葉:26%,右下葉:14%の順に多かった.私見として,小児では,呼吸理学療法施行により啼泣したり,緊張すると,気道が細くなりやすく,胸郭も硬くなりやすい.そうなると肺に空気が入りにくくなり,痰も出にくくなる.排痰のための呼吸理学療法は,児が快適な状態で受けられるのが,最も換気を改善し排痰を促すと考える.

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ