眼窩下壁吹き抜け骨折に対する鼻内法整復術

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本稿では従来,鼻内法では困難とされてきた眼窩下壁への安全で容易なアプローチ法とESSに基づいた手術手技を解説する。<br>視野と操作性を確保するため粘膜下下鼻甲介骨切除を行い,鼻中隔の彎曲があれば矯正する。経中鼻道的に上顎洞を大きく開放し,眼窩内容の逸脱が高度な場合は経下鼻道アプローチを追加する。上顎洞内に逸脱した眼窩内容に陥入,癒着する骨片を摘出し,眼窩内容を鉗子や吸引管で鈍的に持ち上げる。眼球運動障害改善度を眼球牽引試験で確認する。症例によりバルーンで眼窩底を4~6日間挙上する。<br>吹き抜け骨折の整復をESSで行うことで整復操作がより繊細で緻密となり,術後経過観察も経中鼻道的に行える利点がある。

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