自転車漸増運動負荷下における斜角筋と胸鎖乳突筋の動員・活動特性の違い

書誌事項

タイトル別名
  • The difference of recruitment and activity properties between scalenus and sternocleidomastoideus during an incremental loaded bicycle exercise
  • ジテンシャ ゼンゾウ ウンドウ フカカ ニ オケル シャカクキン ト キョウ サニュウトツキン ノ ドウイン ・ カツドウ トクセイ ノ チガイ

この論文をさがす

抄録

【目的】自転車漸増負荷下における運動中の斜角筋(Sc)と胸鎖乳突筋(SCM)の動員・活動特性の違いを明らかにすること.【方法】健常男性25人を対象とし,エルゴメーター駆動中の呼気ガス分析と吸気筋活動を評価した.多段階漸増運動負荷(20 watt/分,最大 200 watt,全9ステージ)を実施し,各ステージ後半30秒間における一回換気量(TV)と筋活動量の平均値を求め,それぞれ安静坐位時の値で正規化した. stage 1 から7までの値を解析した.【結果】運動開始時(stage 1)の筋活動と比べて,Scの活動はSCMよりも早いステージから有意な上昇が認められ,活動上昇の勾配も急峻であった.各ステージにおける筋活動量をTV平均値で除した値の推移では,Scはstage 1 と比べて有意な変化が認められなかったのに対し,SCMではstage 4 以降は有意に低下した.【結語】SCMと比べて,Scは早期から動員されたが,その要因としてmechanical advantageの大きさが関係していることが示唆された.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ