看護学領域における主体性の概念分析

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  • A Concept Analysis of “Shutai-sei” in Nursing

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本研究の目的は,何らかの健康問題・課題を抱えた成人および高齢者の主体性の概念分析を看護学領域に限定して行い,看護の対象となる人々の主体性に働きかける看護実践を検討する上での基礎資料とすることである.看護学領域の和文献31 編(1997 年~ 2014 年)を分析対象とし,Rodgers の手法を用いて分析を行った.<br> 結果,先行要因に【自分の現実を直視】【生きたいという切望】【自分の課題に意味があるという認識】【他者のための自分の役割を自覚】【自分は一人ではないという実感】【自分でやれるという自己への信頼】,属性に【自分を見失わないようにする】【結局は自分だと覚悟する】【他者に気配りをする】【他者の存在から自分を奮起させる】【自分のこととして試行錯誤しながら取り組む】,帰結に【自分らしさを手放さない】【自分で乗り越えた充実感】【新しい自分の獲得】が見い出された.つまり,主体性とは『自分を知る』『自分でつくり上げていく』『自分らしく生きる』という自己成長のプロセスと捉えられた.

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