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- 松浦 一登
- 宮城県立がんセンター頭頸部外科 東北大学大学院医学系研究科連携講座頭頸部腫瘍学分野
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説明
頸部郭清術における術中・術後合併症への対策として,術前評価・術中対策・周術期管理・機能障害への対応を考えることとなる。術前には全身と局所状態の把握が必要である。抗凝固薬やステロイドの内服,糖尿病,放射線治療歴の有無などで術後合併症率が異なってくる。手術中の操作による合併症(リンパ漏,乳糜漏,感染,血腫,神経麻痺など)対応のためには,手術解剖の理解が不可欠である。術後出血による頸部腫脹や喉頭浮腫は,生命の危険を招くことになる。術後には副神経障害による僧帽筋麻痺,舌下神経麻痺や咽喉頭知覚鈍麻による嚥下障害も生じうる。こうした合併症に対する予測と準備をすることが合併症予防のキモである。
収録刊行物
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- 頭頸部外科
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頭頸部外科 26 (3), 299-301, 2017
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680259807232
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- NII論文ID
- 130005438818
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- ISSN
- 1884474X
- 1349581X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可